「出版社の仕事内容が知りたい」
「出版社で働くのに必要な能力は?」
「出版社に就職したい」
出版社には、いくつかのお仕事が存在しています。
出版社のお仕事
編集職
まず編集職は書籍をプロデュースする役割で、企画から製本まですべての工程を管理しています。
企画を立案し、デザイナーやイラストレーター・カメラマンそして、ライターを手配するのが始まりです。
企画が通れば、各専門家に依頼をしたり、自らが書くことで記事をつくります。
営業
広告主を集めるのは、営業のお仕事です。
スポンサーは出版社に出資をして、その代わり企業の宣伝ができるといった契約を結びます。
本屋さんに並ぶ数が多いほどお客の目に触れる機会が増え売れやすくなるため、書店に本を置いてもらえるように交渉をするのも営業です。
校閲
校閲のお仕事もあります。
出版物に誤字や脱字がないか、事実と異なることが書かれていないかなどをチェックします。
信頼を担保するための仕事なので、正確さが問われる部門です。
たくさんの量をこなさなければならないのも特徴的で、粘り強さが求められます。
校閲には、集中力を長く保ちつつ細かい作業ができる人や、責任感を強く感じる人が向いています。
間違えたまま出版してしまうと自社だけではなく、広告企業の信用も落としてしまいかねません。
これは会社にとって大きな打撃になるので、とても責任が大きな仕事です。
出版社で働くために必要な能力
コミュニケーション能力
出版社で働くために必要な能力としてまず挙げられるのが、コミュニケーション能力です。
自分以外の人の気持ちや感情を汲み取って、スムーズに仕事が回るように意思疎通をしなければいけません。
コミュニケーション能力がないと、編集者ならデザイナーやライターに正確な指示が伝わりませんし、企画内容と異なる結果を生み出してしまうこともあります。
納期に間に合わないリスクも出てきます。
営業だと、相手のニーズを理解できないので契約をとるのは難しいと言わざるを得ません。
コミュニケーション能力をアピールするときには、人の気持ちを読み取ったり、みんなの意見をまとめて大きな何かを成し遂げた経験がある、などと言うことができれば、効果的です。
コミュニケーション能力は必須なので、積極的な自己PRが必要です。
企画力
出版社で働くためには、企画力も欠かせません。
潜在的なニーズや今ある課題を収集・分析して、解決するための企画を実現させる力です。
編集者は読者が求めているものを日々チェックして、ニーズとマッチする企画を実現しなければいけません。
ニーズは変化していくので、頭の柔軟性も大切です。
営業なら、売り上げを増やすためにはどんな方法があるのか、そのためのアプローチはどうかなど、課題を解決するための力が必要になります。
自分の企画力をアピールしたいなら、学生時代に文化祭を盛り上げるために有名人を連れてきた、などの話題があると良いです。
1から企画を考え、実践した経験があると、効果的なアピールができます。
交渉力
交渉力も大切なスキルです。
コミュニケーション能力とは少し違っています。
例えば編集者は総合的にプロデュースするのがお仕事です。
作品作りに関わる多くの人と交渉をする必要が出てきます。
社内的にも校正や営業と交渉して、作品を作るための努力をしなければいけません。
営業は、自分の企業の書籍をたくさん書店に置いてもらうため、また広告主になってもらうために、1から交渉する必要があります。
皆の立場を考えながら、有利に話を進めるためには交渉力が不可欠です。
交渉力をアピールするときには、みんなの間に立ってそれぞれの立場を尊重しながら、目標を達成した経験があると良いです。
学生時代でも、部活動等を通じてそのような経験はできます。
発想力
発想力も出版社には求められる重要なスキル。
編集者では特に、読者のニーズを捉えて企画を生み出す発想が求められます。
ニーズは常に変化しているので、発想力は柔軟でなければいけません。
企画が通るまでは何度も考え直したり、修正も必要になります。
1つの考えに凝り固まることなく、柔軟性を持って考える粘り強さも必要です。
営業も、顧客ニーズを捉えていないと話は進みません。
いろいろな手段を使ってアプローチする柔軟な発想力が大事です。
校閲も、直そうとしている文章がライターの意図するところと違っていないかなど、自分こそ正しいと頭が固くなりすぎない柔軟性が求められます。
情報収集力
世間が広く求めているものを知るためには、情報収集力が欠かせません。
自分の得意分野や興味があることについてのみ情報を収集するのではなく、世間のニーズがどこにあって、何を求めているのかなど広い視野で情報を収集する知的好奇心がとても重要です。
編集者では、特に情報収集力が求められます。
読者のニーズを満たす商品を提供するためには、常に情報をアップロードさせていくことが大事です。
営業職でも、何を求めているのか相手方の情報収集をすることで、より的確な提案をする必要があります。
まとめ
ニーズに正しく応えられていなければ、相手の心には届きません。
校閲でも、事実関係を正しく把握するためには、時々的な問題にも明るくないとダメです。
最終更新日 2025年6月10日