ロイヤルウッドのRC住宅について
コンクリートの打ちっぱなしが特徴のRC住宅は居住性の向上もあって近年一戸建てでもRC住宅の形にして建てる人が増えています。
そんな中、沖縄ではRC住宅が以前から主流となっています。
木造住宅がだいたい2万5000棟程度と少なく、その20倍の50万棟が鉄筋コンクリートの住宅です。
本州などでは木造住宅がとても多いことからも沖縄の状況はかなり異質です。
なぜそこまで違うのかを知ることで鉄筋コンクリートの住宅のメリットやデメリットが色々と見えていきます。
元々沖縄は木造住宅が多く、瓦の色が屋根のイメージが強かったのですが第二次世界大戦で沖縄は街ごと巻き込まれていきます。
その結果、多くの木造住宅が消失してしまいました。
しかも再建しようにも山なども消失してしまって何もできません。
その後アメリカの管理下に置かれ、米軍から提供された住宅に暮らしていく中で沖縄固有の木造住宅の技術や助け合いの精神などが失われていきました。
それと同じタイミングでコンクリートが登場します。
米軍基地の外でもコンクリートを使った建築が普及し、それが一気に広まったのがその理由です。
沖縄でRC住宅の普及が大きく関係している理由とは?
台風が来るたびに本州では甚大な被害をもたらしますが、それ以上の猛威を沖縄に与えながらも衝撃を与えるような被害があまりないのが特徴です。
ここにもロイヤルウッドなどのRC住宅の普及が大きく関係しています。
戦後なんとかして木造住宅を再建させたり奇跡的に焼失を免れたりした家も、台風によって大打撃を受けることになります。
毎年のように台風が襲来することを考えても、木造よりもコンクリートの方が安全だという結論になるのはそう時間がかかりません。
こうした積み重ねが木造住宅がかなりの少数派につながっていきます。
他の理由としては米軍基地の存在です。
現在も沖縄には多くの米軍基地が存在し、毎日米軍機が飛び交っています。
街中でも飛び交っている様子が見えるほどで、その飛行機の音が問題です。
全国ではこの騒音に悩まされるケースが増えていますが、沖縄ではRC住宅にして防音の窓を設置すれば騒音に悩まされにくくなることが言われています。
他の地域では木造住宅が多いために防音の窓にしても限度がありますが、コンクリートにしてしまえば遮音性がかなり高いために騒音に悩まされることもありません。
夏を迎えると都会に比べれば気持ちのいい暑さではあるものの、クーラーが必須です。
そんな時にコンクリートの住宅であれば外の影響を受けにくいためにすぐに快適な室温にできます。
注意したいのが部屋の中の湿気を吐き出せないことです。
なかなか本州で普及が進まないのは室内がカビだらけになってしまうためと言われています。
最近になって普及が進み出したのはこうした湿気対策がとられた住宅が増えたことなどが要因です。
それさえなんとかしてしまえば、一年中快適に室温をコントロールできるため沖縄でもその部分がメリットと感じている部分です。
ロイヤルウッドなど技術のあるところに任せるのが大事
沖縄ではあまり地震などは起きませんが、以前には地震の被害が遭ったために油断はできません。
ところがRC住宅は地震に強いことが指摘されています。
しかも耐久年数が木造住宅よりも長いために適切な工事がその時になされていれば、木造よりもより安全です。
地震に強いだけでなく雨にも風にも強いことを考えてもそれだけ多くのメリットがあります。
しかも技術者がとても多いために沖縄で家を建てる際はどちらの工法をチョイスしたとしてもあまり値段が変わらないこともメリットです。
沖縄の生活にマッチしたやり方であることがよくわかります。
沖縄で享受できるメリットを本州などで経験したい場合に注意したいのは、建築コストの問題と技術者の問題です。
現在一戸建てを建てる際に木造住宅がベースであり、コンクリートの打ちっぱなしのような一軒家はかなり少数派です。
そうなると技術者や施工業者も限られます。
すると建築コストが高くなり、耐久年数や天災などのリスクを考えても割に合うかどうかは微妙です。
安かったとしても本当に腕のある業者なのかを疑ってかかる必要もあります。
沖縄とは状況が違うため、そのあたりはよく注意しないといけません。
海の近くや見晴らしのいいところなどは風の影響などを受けやすいところであり、そうしたところはコンクリートの方が恩恵を受けやすいものの風などが強い日の翌日の手入れが大事です。
近くに海岸があれば砂が巻き上げられ、それが家全体に吹きかかるような状態になってしまいます。
木造住宅に比べればメンテナンスがしやすいものの、コンクリートの住宅だったとしても最低限のケアは必要です。
沖縄にそれだけ多い理由には悲しい歴史がある一方、多くの台風の襲来を受ける以上やむを得ないこともあります。
デメリットは費用面の問題や湿気の問題程度であとはさほどないのも魅力です。
沖縄に住む際にはそうした観点から家探しを行い、それ以外の地域で建てる場合にはロイヤルウッドのようなちゃんとした技術のあるところに任せるのが大事です。
最終更新日 2025年6月10日