日本ユニセフ協会は東京都港区高輪に本部がある公益財団法人であり、様々な活動を行っています。
名前を聞いたことがある人や募金活動に参加したことがある人は多いはずですが、この団体の活動を十分に理解することができていない人は非常に多いです。
多彩な取り組みを行っているので、詳しい内容を知らないのであれば活動内容を知ることから始めてみることをおすすめします。
日本ユニセフの計画に基づいて行われる活動内容
そもそも、ユニセフは先進国において世界の子供を守るための活動を行っており、世界の33の国や地域と協力協定を結んでいることを知っておくと良いでしょう。
日本ユニセフ協会もそのうちの1つに該当し、定期協議の場で作成された合同計画に基づいて活動が行われています。
計画に基づいて行われる活動には、主に募金と広報、アドボカシーという3つの活動があるので、それぞれについて理解を深めておくと良いです。
具体的な内容を知ることによって、協会の活動の重要性を理解することもできるでしょう。
募金活動
募金活動は関わったことがある人が多い活動の1つだと言えます。
学校や街頭などで活動が行われることが多く、集められたお金は厳しい状況に置かれている世界各国の子供のために使用されており、これまでに多くの実績がある活動です。
2020年度には総額224億円以上の募金額を達成しており、お金は海外の子供たちが健康を維持するための医療費や保健費として使用されたり、教育を受けるために使われたりしています。
知らない人も多いかもしれませんが、暴力などの被害に遭っている子たちを助けるためにも使用されており、集まった募金額のおかげで命を落とさずに済んだ、苦しい状況から解放された、勉強することができるようになったという人々も多いです。
公式ホームページを確認することで、募金額とそのお金で何ができるか確認することができます。
たとえば、200円未満で20回分のワクチンを用意することができたり、100円未満で栄養パウダー30回分を用意したりすることが可能です。
他にも少額でも勉強道具が購入できたり、安全な飲み水が確保できたりすることを理解しておくと良いでしょう。
具体例を見ることで活動への貢献や活動の意義を確認することが可能です。
広報活動
広報活動も日本ユニセフ協会が行う大切な活動の1つだと言えます。
協会の名前を知っているものの、詳細な内容や存在意義を理解することができていない人は多いです。
これらを知らない状態では無関心になってしまったり、協力する気持ちが生まれなかったりする可能性が高いと言えます。
協会は教育現場と連携したり、イベントを開催したりすることで活動の重要性や実績を広く伝えており、こうした活動の成果で協力する気持ちを持つ人が増えていることを知っておきましょう。
広報活動では貧困でつらい思いをしている子供たちのことを知らせるだけではなく、日本の子供たちにとっても有益な情報が発信されています。
感染症対策のための行動指針や家庭内暴力や虐待から子供を守るための情報も発信されており、日本で生活する人々に対しても重要な活動が行われていると言えるでしょう。
アドボカシー
アドボカシーも日本ユニセフ協会の代表的な活動ですが、聞きなれない言葉なので具体的な行動や内容をイメージできない人が多いはずです。
このアドボカシーという言葉には権利擁護や代弁といった意味があり、世界の子供に関する課題の理解を広げること、権利実現に向けて啓発を行うことがこれに該当します。
レポートを作成して公表したり、子供のことを大切にするための取り組みを考案して実施したりしていることを知っておくと良いです。
日本でも様々な自治体や企業と協力し、子供に優しい環境を形成するための取り組みが行われています。
過去のアドボカシーの内容については公式ホームページからレポートを確認することもできるため、具体的な内容を知りたいときにはチェックしてみることがおすすめです。
まとめ
日本ユニセフ協会に対して、自分とは関係がないものだと感じている人は少なくないと言えます。
熱心に協力している人、前向きに活動を認めている人がいる一方で、どこか他人ごとだと考えてしまう人がいることも事実です。
特にユニセフは海外の子供に対する支援を行うばかりで、自国には良い影響がないと勘違いしている人も多いと言えます。
ですが、実際のところは日本の子供に対する取り組みも行われていることを知っておくべきです。
協会の活動に賛同し、少しでも協力する人が増えれば、世界中で苦しむ子供を減らすことができますし、日本の将来を変えていくことにも繋がります。
耳にしたことはあるけれど詳細を知らない、今まで興味がなかったという人は、この機会に日本ユニセフ協会についてじっくりと考えてみることがおすすめです。
取り組みや理念を知った上で協力したいと感じたのであれば、積極的に募金活動に参加したり、定期的にレポートやイベント情報などを確認してみると良いでしょう。
最終更新日 2025年6月10日